SDGs達成への取り組み SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
全国のJAグループでは、SDGsの達成に今後も貢献していくため、「JAグループSDGs取組方針」に基づき、「JAグループSDGs取組宣言」を公表し、その実践に向けた取り組みが広がっています。
「JAグループSDGs取組宣言」は、(1)食料・農業事業、(2)地域・くらし事業、(3)協同・組織運営の3つの分野と6つの取り組みに分けて整理をしています。
宣言の分野別にまとめた事例も紹介していますので、ご覧ください。
Ⅰ 食料・農業事業分野
(1)持続可能な食料の生産と農業の振興
農業者の所得増大・農業生産の拡大
農業の振興に向けて、収益性が高く、安定的な需要が見込まれる農産物の生産を推進するとともに、安定した食料供給に貢献しています。
水稲共同防除におけるドローンの活用
農業用ドローンやラジコンヘリコプターを活用して農薬を散布しています。これにより、農作業の負担減や人手不足の解消となり、担い手の確保や農地保全につながっています。
(2)持続可能なフードシステムの構築
地産地消の推進
県内農畜産物の消費拡大や6次産業化に取り組むとともに、その商品のPRや直売所の運営・活性化を図っています。これら地産地消の取り組みを通じて、農畜産物の生産段階で発生する資源の消費抑制につながっています。
県産食材・食品の販売促進
県産食材・食品の消費拡大・販路拡大に向け、三重県・百五銀行と連携し、生産・製造・販売者と、バイヤーとのマッチング・交流会を開催しています。
(3)農業生産における環境負荷の軽減
廃棄農薬・農薬空容器の回収
「期限切れの農薬」や「処分できない農薬」等を回収し、プラスチックゴミの不法投棄や違法な焼却・埋設を防止する等、環境および人体への影響に配慮した生産資材の適切な処理を促すための営農指導を行っています。
環境負荷が少ない無洗米の製造
自然豊かな三重県の川・海を守るため、水質汚染の要因となる洗米時のとぎ汁を出さないBG無洗米機を導入し、「無洗米」商品の啓発・販売により環境負荷の軽減に取り組んでいます。
(4)農業のもつ多面的機能を発揮
出前授業の実施
幼稚園や小学校等に出向いて農業体験や料理教室等を開催し、食や農業の大切さを伝えています。
このように、農業・農村は、生産面だけでなく環境面や文化面でも様々な機能を有しており、その保全に寄与しています。
「『ごはん・お米とわたし』作文・図画コンクール」の実施
次世代の子どもたちに、お米・ごはん食・稲作等、日本の食卓と稲作農業全般について学びを深めてもらうとともに、稲作農業の多面的機能と、お米・ごはん食の重要性を広く周知するために開催しています。
Ⅱ 地域・くらし事業分野
(5)安心して暮らせる持続可能で豊かな地域社会づくりへの貢献
交通安全活動の実施
各自治体・警察との連携を密にし、地域の安全・安心の確保のため、小学校の通学路に立ち、登校時の子どもたちの交通安全見守り活動を行っています。
地域医療の提供
県内で7つの医療機関を運営し、質の高い地域医療を提供することで、安心して暮らせる地域社会づくりに貢献しています。
Ⅲ 協同・組織運営分野
(6)国内外の多様な関係者・仲間との連携・参画
「子ども安全・安心の店」見守り活動
三重県内の警察と連携し、子どもたちの登下校時に見守り活動を行うことで、子どもが安全で安心して生活できる地域社会づくりに取り組んでいます。
少年サッカー大会の開催
地域貢献活動の一環として、三重県内のサッカー競技の普及、および次世代を担う少年少女の健全育成を目的に、(一社)三重県サッカー協会と連携し、小学生を対象としたサッカー大会を開催しています。